Question
8bitでの撮影や低ビットレートの撮影素材が原因により、色が諧調飛び、バウンディング ノイズ、マッハバンドが発生してしまいます。軽減する方法はありますか?
最近の10bitの映像では気になることはありませんが、過去の映像を利用する場合に問題があり、軽減したいです。
Answer
有償版の場合
「デバンド」を利用してください。Davinci Resolveの複数のページで利用可能です。ただし、後述している理由により、適用範囲を限定可能なFusionもしくはカラーページでの利用をお勧めします。
次の場所にあります。
- カットページ [ビデオ]-[ResolveFX リバイバル]
- エディットページ [OpenFX]-[フィルター]-[Resolve FX]-[ResolveFX リバイバル]
- Fusionページ [Tools]-[OpenFX]-[ResolveFX リバイバル]
- カラーページ [ResolveFX リバイバル]
異なる色のピクセル(点)をバラバラに混ぜて配置することで中間色を表現するディザリングの手法を利用しています。カラーバンディングの境界線をそれぞれ分離して両側のピクセルをディザリングし、色の移り変わりを滑らかに見せています。適用量などは、インスペクタから適宜調整してください。
上のサンプルでは、説明のため、全体に対して適用しています。ただ、実際に利用される場合は、全体に反映すると、不要なエッジまでディザリングの影響を受けるため、Fusionでマスクして利用、カラーページでクオリファイアーやウィンドウ範囲を限定して、バンディング/階調飛びが起きている範囲を限定して、適用してください。
カラーやエディットページで利用は適用範囲を限定する方法が限られるので、カラーやFusion のような精度での利用は難しいですが、効果は確認いただけます。
無償版の場合(有償版でも可能)
諧調飛び、バウンディングが発生する箇所に、ファストノイズにグラデーションで中間色となような微小なノイズを追加することで、諧調飛びを視覚的に軽減できます。
ただ、「デバンド」がカラーバウンディングそれぞれの境界線に対して中間色を配置するのに対し、ファストノイズにグラデーションで対応する場合、各境界に対して適切な色を設定することが困難なため、有償版のような結果を得ることは難しいです。