Question
DaVinci ResolveのResolve FX、Open FX、Fusionの関係を教えてください。
エフェクトに利用するというのはわかるのですが、違いを教えてください。
Answer
次のような違いがあります。
- Resolve FX
DaVinci Resolveに標準搭載されているエフェクトです。
一部、無償版のDaVinci Resolveでは、利用が制限されているものもあります。
Open FXに準拠した内容のため、エディットページでは「Open FX」の項目にあり、また、適用したクリップのインスペクタ上では「Open FX」に表示されます。
バージョン14で追加され、以前はサードパーティ製Open FX形式のプラグインの利用が必要だった部分を純正機能として搭載したものです。
エディットページ上で適用した場合、インスペクタ上では「Resolve FX」に表示されます。
- Open FX
ビジュアルエフェクト規格「Open FX」形式のエフェクトのプラグインです。
詳しくは https://openeffects.org/
DaVinci Resolveでは、「Open FX」規格のサードパーティ製のエフェクトを利用可能です。
同形式のものであれば、基本的には他のソフト用のものでも利用できます。
無償版のDaVinci Resolveでも利用できます。
あまりお勧めはしませんが、考え方によっては、使いたいResolve FXに制限がある無償版ユーザーでも、同様の効果を得られるOpen FXのプラグインが入手出来たら、同様の結果を得られる可能性があります。
エディットページ上で適用した場合、インスペクタ上では「Open FX」に表示されます。
- Fusionエフェクト
エディットページ上で適用した場合、インスペクタ上では「Fusion」に表示されます。
後述のFusionページの機能で構成されたグループもしくはマクロ化されたものです。
Fusionページにある個々のノードの機能は、単体としてはカットページやエディットページでは利用できませんが、素材の変化を適切に設定したグループやマクロはFusionエフェクトとして利用できます。(多くの場合Fusionエフェクトと呼ばず、マクロと呼ばれることが多いようです。)
Fusionページで自作のエフェクトの作成、追加が可能です。また、このFusionエフェクト自身もFusionページ上で1つのノードのようにあるかうことも可能です。
- Fusionページ
VFXやモーショングラフィックスを作成する機能。Fusionページで設定します。
単体ソフトのFusionをDaVinci Resolveに組み込んでいます。
Fusionページではノードという機能単位で組み合わせで作成しますが、「Resolve FX」や「Open FX」「Fusionエフェクト」も1つのノードとして利用可能です。
また、Fusionのノード構成をマクロ化したものは、DaVinci Resolve内では「Resolve FX」や「Open FX」「Fusionエフェクト」と同様に利用可能です。 - 補足
Fusionページのノードと、Resolve FX、Open FXで似たような機能があるものもあります。
例:Transform(変形)
Fusionページ上でできることとしては概ねできることは同じなのですが、一部機能の差がある場合があります。Fusionページ上では使い分けしていただき。
エディットページやカットページでは、Resolve FXもしくはOpen FXのみしか利用できません。
#DaVInciResolve #ダビンチリゾルブ
改訂履歴
2024/10/07 誤字修正 Resolve FXがバージョン14で追加された旨を追記、18あたりからカットページでもFusionエフェクトが利用可能になったため、表記を修正