Question
Windows11の提供開始に併せて、2021年秋に新Surfaceが発売されますが、DaVinci Resolveは快適に動きますか?
Answer
(誤解を生むと恐れがあるので、まず初めに、この記事を書いている者はWindowsユーザーであることを念のためお伝えしておきます。)
M1チップ搭載のMacBook Airが当面のライバルと言われそうですが、、、、
結論から申し上げますと次の選択が良いかと思います。
- 無償版のDaVinci Resolveを使う
M1チップ搭載のMacBook Air (メモリ16GB構成)一択 - 有償版のDaVinci Resolve Studioを使う
M1チップ搭載のMacBook Air (メモリ16GB構成)
または
Surface Laptop Studioの GeForce RTX™ 3050 Ti (4GB) もしくはRTX A2000(4GB)搭載モデル
無償版を使う前提で比較を考えると…
無償版のDaVinci ResolveはWindows版に限り、デコード/エンコード時のGPUの処理が制限されるので、 無償版のDaVinci Resolve を使うなら、 M1チップ搭載のMacBook Air 一択です。サイズ感も MacBook Air の方が上ですので。スペック云々を比較するまでもありません。
有償版を使う前提で比較
Surface Laptop Studioの GeForce RTX™ 3050 Ti (4GB) であればFullHDなら快適。グラフィックメモリが 4GB なので、4Kで重い処理をする場合は少し心もとないですが、最適化メディアやプロキシメディアを使えば大抵のことは問題はないですね。これはM1チップ搭載のMacBook Airで4K素材を扱う場合と同じ対応になります。
Core™ i7,1TB SSD,メインメモリ16GBまたは32GB RAMとのことで、こちらは十分な性能ですね。できれば32GBがお勧めです。
グラフィック NVIDIA® RTX A2000(4GB) はQuadro系なので3次元CAD用途がメイン顧客のモデルとなります。こちらでも動作しますが、GeForce RTX™ 3050 Ti (4GB) と比較すると、コスパはよくないはずです。(法人向けモデルの価格不明のため、一般的なQuadro系モデルでの価格での想定ではあります。)
Surfaceの他のモデルはグラフィック性能が低く、DaVinci Resolve用としての購入はお勧めできないです。
やはり、グラフィックメモリの4GBが気になるところ。レンダリングの処理など、GPUのメモリをガンガン使用する場面では少々不安がありますね。4Kでは8GBのVRAMが推奨されています。メモリが気にはなりますが、最新の3050 Tiと RTX A2000 の処理能力自体は超強力ですよ。
とは言え、カット編集メインの利用なら問題ないかと。VRAM(ビデオメモリ)8GBを超えるスペックのノートPCとなると重厚なワークステーション ノートとなり、お勧めはできません。なので、今の薄型の最高スペックという十分な妥協点としてSurfaceはよいものです。
気になる価格が、M1チップ搭載のMacBook Air よりも数割安くならないと、DaVinci Resolve 専用としてはお勧めできないですね。M1チップ搭載のMacBook Air 買うならメモリは8GBでなく、16GBモデルを購入を強くお勧めします。特に4K編集で8GBは心もとないです。
バージョン17.3で M1チップ搭載のMacBook Air への最適化が行われ、快適さが大幅に向上しております。 また、 M1チップ 自体の処理能力の高さもあり、GPUを搭載しているSurface Laptop Studioであっても大差ないと能力と考えられます。
結論
無償版 なら、M1チップ搭載のMacBook Air (メモリ16GB)。
有償版なら、 M1チップ搭載のMacBook Air (メモリ16GB) もしくは Surface Laptop Studioの GeForce RTX™ 3050 Ti (4GB) です。
当然、いずれの場合も他のWindowsのアプリの動作を優先するのであれば、、、という場合は Surface Laptop Studio 一択になるかとおもいます。