Question
2021年10月23日にリリースされたDaVinci Resolve 17.4の新機能を教えてください。
Answer
サポートサイトから入手可能となりました。
注目点
注目の機能は利用状況により人それぞれと思いますが、私は次の内容に注目しています。
- Apple M1ProおよびM1Maxの最適化
- Dropbox 対応
- WIndows 無償版でもでH.265のGPUやIntel CPUに搭載されたハードウェアエンコードに対応
- Text+の各種機能改善、縦書き(垂直レイアウト)対応!
- カラースペース&変換で自動カラーマネジメントに対応
メーカーからは新機能として挙がっていませんが、表示スケールの異なるモニタ間でウィンドウを移動した際の表示サイズとレイアウト修正に関する機能強化も確認されています。うれしい方がかなりいるかと思います。
新機能説明動画
公式の説明動画です。(英語)
新機能の概要
新バージョン インストール直後に表示される機能概要では次の8点が挙がっています。
- M1に最適化されたパフォーマンス
- カラーマネージメントを簡素化
- 3Dキーヤーを強化
- STEINBERG VST3をサポート
- YOUTUBEビデオチャプター
- 新しいResolve FXプラグイン
- 豊富なテキスト+サポート
- 字幕の改善
新機能の詳細
アップデート内容は次の通りです。
プレスリリースからの引用です。
主な機能
- Apple M1 Pro/M1 MaxのApple ProResをハードウェアアクセラレート。
- Apple M1 Pro/M1 Maxで120Hzをサポート。UIと再生が円滑化。
- Mac OS 12のDaVinci Neural Engineパフォーマンスが高速化。
- ネイティブHDRビューア(対応Macハードウェアのみ)。
- Dropbox ReplayとDaVinci Resolve Studioでコメントおよび注釈を同期。
- DropboxとDaVinci Resolve Studioでマーカーおよびコメントを同期。
- タイムラインマーカーをYouTubeビデオまたはQuicktimeのチャプターとして書き出し。
- Steinberg VST3をサポート。より幅広いオーディオエフェクトを使用可能。
- 簡素化されたカラーマネージメント、SDR・HDRの選択、新しい自動プロジェクト設定。
- フィルムハレーションなど、新しいResolveFXを追加。
- 3Dキーヤーおよびマットフィネスコントロールを改善。
- テキスト+ツールで、グリフの結合、縦のレイアウト、アラビア語やヘブライ語などの右から左のレイアウトをサポート。
- M1のProResのデコードおよびエンコード、AIパフォーマンスが大幅に高速化。
- 字幕背景の自動リサイズ、ネスト化したタイムラインの字幕を親タイムラインに展開。
Apple M1 Pro/M1 Maxのサポート
- Apple M1 Pro/M1 MaxのApple ProResをハードウェアアクセラレート。
- Apple M1 Pro/M1 Maxで120Hzをサポート。UIと再生が円滑化。
- Mac OS 12のDaVinci Neural Engineパフォーマンスが高速化。
- ネイティブHDRビューア(対応Macハードウェアのみ)。
- Macのネイティブ・フルスクリーンモード。
Dropboxのコメント統合
- DaVinci Resolveの環境設定でDropboxにログイン。
- DropboxまたはDropbox Replayに直接レンダリング。
- レンダリング完了時の自動背景アップロード。
- Dropbox ReplayとDaVinci Resolve Studioでコメントおよび注釈を同期。
- DropboxとDaVinci Resolve Studioでマーカーおよびコメントを同期。
エディット
- 字幕とキャプションの背景が、テキストの内容に合わせて自動的にリサイズ。
- ネスト化したタイムラインの字幕トラックをメインのタイムラインに展開可能。
- 新しい字幕キャプションの追加時にテキスト領域に自動フォーカス。
- Appleシリコン搭載のシステムでシンプルなタイトルや字幕が高速化。
- タイムラインでの位置に関するカーブの機能を改良し、イーズイン&イーズアウト機能が向上。
- レンダーインプレイス処理にエフェクトとグレーディングを含むオプション。
- エディットページでSpeed Editorを使用して、マルチカムのアングルの切り替え。
- タイムラインのギャップを選択するマーク機能。
- Fairlightページで作成された非対称オーディオトランジションの編集。
- Command/Controlキーを使用して、ビデオおよびオーディオトランジションを非対称的にトリム。
- Shiftを押しながらマウスをドラッグすることで、オーディオクリップのゲインを微調整。
- オーディオクリップにリタイム属性をペースト。
- オーディオ同期を最初のタイムコードマッチに制限するオプション。
- インスペクタで合成モードにマウスを重ねて各モードをプレビュー。
- インスペクタでクリップごとにデインターレース品質を設定可能。
- 新たな四角形アイリストランジション。
- 形状トランジションのカスタムアスペクト比コントロールをサポート。
- ビューアでのFusionツールのオーバーレイの改善。
- インスペクタでのFusionエフェクトおよびテキスト+の取り消し機能が改善。
- エフェクトテンプレートをフォルダーに基づいて整理する機能。
- 前/次のタイムラインタブに移動するカスタマイズ可能なキーボードショートカット。
- 中クリックでタイムラインのタブを閉じる機能。
- カットページのビューアで、エフェクトパネルのジェネレーターやタイトルをプレビュー。
カラー
- カラーマネージメント・プロジェクトで自動モードをサポート。
- ACES 1.3、色域圧縮、新しいCSC変換のサポート。
- 新しい3Dキーヤーは、新しいモードとライブフィードバックに対応し、選択/ストロークが改善。
- HSL/輝度キーヤーが改善され、マットフィネス・コントロールをアップデート。
- トラッカーおよびMagic Maskで、単一アクションで順方向/逆方向にトラッキング。
- LUTおよびエフェクトが適用されている場合、その種類をノードのツールチップに表示。
- 新しいリンクをレイヤーおよびキーミキサーにドラッグすると、ノード入力を自動的に作成。
- カラーノードをドラッグしてキーのリンクに重ねることで、キーとRGBを接続。
- プライマリーツールアイコンとセカンダリーツールアイコンが個別に追加され、すばやい切り替えが可能。
- Dolby Vision分析やトリムが行われたタイムラインクリップを検索可能。
- 無効化されたクリップをタイムラインでグレーで表示。
- カメラLUTおよびCDLをARRI MXF ProResクリップに適用可能。
- プリンターライトの状態を再起動後に維持。
- タイムラインのマーカーのナビゲート時に、中央のマーカーに自動的にスクロール。
ResolveFX
- フィルムハレーションは、フィルムストックの反射と散乱をエミュレート(Studioバージョン) 。
- エフェクトとグレードの結合をより高精度にコントロールできるカスタムミキサー。
- エディットページとFusionページの、3D、HSL、輝度キーヤーが改善。
- 既存のキーヤーのノイズの処理とキーの微調整を改良。
- パッチリプレイサーが改善され、ソースとターゲットの位置合わせが可能。
- フィルムグレインがインタラクティブプレビューおよびグレインフリーズに対応。
Fairlight
- Mac OSおよびWindowsでSteinberg VST3オーディオプラグインをサポート。
- ミキサーでエフェクトの並べ替え、移動、複製。
- 部分的なフェード付きのクリップ範囲をコピー。
- 片側のみのオーディオトランジションをフェードとして表示。
- Linuxでマルチチャンネルオーディオ出力をサポート。
- 高さの低いトラックおよびズームレベルが低い状態で、波形の表示が改善。
- タイムラインで「Shift」または「Command」を押しながらクリックしてキーフレームを選択。
- 前/次のタイムラインマーカーにナビゲートすると、そのマーカーを選択。
- Fairlightミキサーのデフォルト処理順を改善。
- オートメーションカーブは、オートメーションが存在しない場合に現在の値を表示。
- 編集選択モードでポイントを選択すると点滅。
- クリップインデックスの列の順番と検索挙動を改善。
- Editor KeyboardおよびSpeed Editorでジョグ、スクロール、シャトルが改善。
- FairlightFXメーターでリサイズ可能なディスプレイがサポートされ、チャンネルラベルも改善。
- Blackmagicモニタリング機器を使用時のオーディオパフォーマンスが改善。
Fusion
- テキスト+で、結合グリフおよび右から左への言語レイアウトをサポート。
- 縦書きのテキスト+レイアウト、縦書きのグリフ、回転、線の方向を改善。
- テキスト+の文字のグループ化、間隔、アンダーライン、ボーダーの機能を改善。
- テキスト+で、対応フォントの文字単位のスタイル設定をサポート。
- テキスト+で、旧字体の数字などのOpenTypeの機能をサポート。
- テキスト+で、文字のスタイリングとアニメーション機能を複数改善。
- エフェクトパネルでマウスを重ねるとツールの説明を表示、ツールウィンドウを追加。
- トラッカーのデフォルト検索およびグリッドワープのパターンサイズを改善。
- トラッカーのオプションに検索エリアのスケールスライダーを追加。
コーデックおよびファイルI/O
- YouTubeレンダープリセットのエンコード設定が改善。
- タイムラインマーカーカラーをYouTubeビデオのチャプターとして書き出すオプション。
- タイムラインマーカーカラーをQuickTimeのチャプターマーカーとして書き出すオプション。
- QuickTimeおよびMP4クリップのOpusオーディオのデコードをサポート。
- AppleシリコンのハードウェアアクセラレーションによるPanasonic 8K AVCデコード。
- ARRI ARXクリップのデコード処理の高速化。
- WindowsのハードウェアアクセラレーションによるH.265エンコード(無償版)。
- サポートされたNvidiaシステムで、H.264エンコードプロファイルオプション(DaVinci Resolve Studio)。
- サポートされたIntel搭載のWindowsシステムで、H.264/H.265エンコードのビットレート制御。
- Intel搭載のWindowsシステムでエンコードおよびデコードが高速化(DaVinci Resolve Studio)。
- ZIP1 EXRフォーマットへのエンコードをサポート。
- DCP/IMFコンポジションの名前付けオプションにカスタム言語を追加可能。
- DCPの名前付けに、承認されたオペレーター/レーティング/地域のリストを使用可能。
- IOエンコードプラグインSDKでマーカーをサポート。
- Sony XAVC Intraクリップの再エンコードをバイパス可能。
- サードパーティのXMLワークフローでのコメントメタデータの保持が改善。
- ツールチップでのレンダージョブ名の表示を改善。
全体
- メディアページ、カラーページ、デリバーページで、オーディオアイコンを右クリックしてメディアのボリュームを調整。
- メディアストレージのシーケンスイメージフォーマットをスチルまたはクリップとして自動識別。
- 「別名で保存」を実行する際に、既存のプロジェクトを上書きするか確認。
- PostgreSQLデータベースでロックされたプロジェクトおよび使用情報ツールチップを表示。
- プロジェクトマネージャーでPostgreSQLデータベースをクローン可能。
- プロジェクトマネージャーでPostgreSQLデータベースを書き出し可能。
- AAF読み込み時に現在のタイムラインへの読み込みオプション。
- スクリプトAPIでビデオクリップのインスペクタ特性へのアクセスをサポート。
- スクリプトAPIでタイムラインの再生ヘッド位置の設定をサポート。
- スクリプトAPIでビデオクリップのカラーバージョンの取得をサポート。
- スクリプトAPIでレンダージョブAPIのアップロード状況の反映をサポート。
- スクリプトAPIでレンダージョブのネットワーク最適化の設定をサポート。
- スクリプトAPIでMac OSのH.264マルチパス・エンコードのオプションをサポート。
- メディア入力ノードにクエリーする際のスクリプトプロパティセットを改善。
- 全体的なパフォーマンスと安定性が向上
macOSの最小システム要件
- macOS10.15カタリナ
- 8GBのシステムメモリ。Fusion使用時は16GB
- BlackmagicDesignデスクトップビデオバージョン12.0以降
- 少なくとも2GBのVRAMを備えた統合GPUまたはディスクリートGPU。
- MetalまたはOpenCL1.2をサポートするGPU。
Windowsの最小システム要件
- Windows 10CreatorsUpdate。
- 16GBのシステムメモリ。Fusion使用時は32GB
- BlackmagicDesignデスクトップビデオ10.4.1以降
- 少なくとも2GBのVRAMを備えた統合GPUまたはディスクリートGPU
- OpenCL1.2またはCUDA11をサポートするGPU
- NVIDIA / AMD / Intel GPUドライバーバージョン–GPUの必要に応じて