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Windows環境で無償版を利用しています。動作が遅いのですが、有償版で改善しますか?

Question

Windows環境で無償版のDaVinci Resolveを利用しています。編集時の動画再生などの動作が遅いのですが、有償版で改善しますか?

Answer

遅さを感じる場面や症状、PCスペックにもよりますが、改善される可能性はあります。また、無償版でも一人手間かけることで快適になる可能性があります。快適にする設定の詳細は、作成中ですが、概要は後述していますので、一度試されることをお勧めしたいです。
なお、バージョンによって内容が異なるものもあります。本記事はバージョン17.4の内容で記載しています。

(17.4から無償版でもH.265のエンコードがGPUなどのハードウェア処理ができるようになりました。)

よく問題と言われる「無償版のGPUの処理」と、遅さの関係について

Windows環境の場合だけ、GPUの扱いが、無償版と有償版で異なります。
ただ、有償版でなくても、一手間かけることで改善する可能性はありますので、後述する解決案をお読みいただきたいです。

DaVinci Resolveでは、Windows、macともにGPUを利用した処理に対応しています。

しかし、Windowsで無償版をご利用の場合に限りGPUを利用する処理の内、 H.264のエンコード/デコードと、H.265のデコードを対象としたとしての処理に限って、ソフトウェアの処理になる制限があります。
「 H.264のエンコード/デコードと、H.265のデコードを対象としたとしての処理に限って 」とは言うものの、 この処理は、H.264/H.265 のデコードは動画を再生やコマ送りなどの編集時には頻繁に実行されるので、結果として遅いといった印象が強いものと考えます。 H.264/H.265 は一般的なmp4ファイルでよく利用されています。

このため、有償版をお使いの利用いただき、かつ、NVIDIA/AMD/Intel QuickSyncのハードウェアエンコーダー/デコーダー機能が利用できるハードウェアであれば、H.264/H.265を対象としたエンコーダー/デコーダー として の処理が制限なくハードウェアで実行が可能となり、快適になる可能性は高いです。

無償版でも改善する方法はないか?

一手間必要ですが、方法はあります。
編集時のデータのフォーマットを、GPUに依存しないでも軽快に編集できるものに置き換えます。

本格的な編集に入る前に、利用するメディア(ファイル)から、最適化メディアやプロキシメディアと呼ばれるものを作成してから作業してください。かなり改善が見込めます。

最適化メディアや、プロキシメディアを利用することで、編集に最適な動作が可能となります。
なお、DaVinci Resolveから生成する最適化メディアやプロキシメディアのデータフォーマットとして、一般的に「DNxHR xxx」を利用しますが、これはデコード処理は基本CPUに依存します。CPU依存で大丈夫?と思われるかもしれませんが、 一般的にH.264/H.265 と比較して低負荷での再生が可能です。また、プロキシメディアを作成するタイミングで解像度も変更するので、より一層軽量になります。

よく誤解されることなのですが、最適化メディアや、プロキシメディアを利用していても、最終的にデリバー(エクスポート)するものは、元のファイルの情報を元に処理ができるので、品質劣化はございません。ご安心ください。

次の動画と公式が書かれている記事が参考になると思います。また、タイムラインプロキシモード[再生]-[タイムラインプロキシモード]で解像度を落とすことでも、多少の改善は見込めます。

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